株式会社フジみらい

オレンジ色のパトロールカーが堤防沿いを走っているのを見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。これは「河川巡視」と呼ばれる仕事で、フジみらいでは吉野川下流(河口~阿波市阿波町岩津までの約40キロ区間)と、旧吉野川・今切川の区間を担当しています。
今回は、そんな河川巡視支援業務 管理技術者の小西 秀敏さんと、巡視員兼運転員を務める青木 義昭さんにお話を伺いました。

タウトク)おふたりの仕事の内容を教えてください。

小西 秀敏(写真左/管理技術部 技術7課(河川巡視)課長 、57歳)

私はフジみらいに入社して20年以上になります。入社から現在までに土木の測量・設計、県の現場技術員、河川巡視のサポートなど、多数の業務を経験しました。現在は管理側の立場で河川巡視支援業務の管理技術者と、県の工事監督支援業務の管理技術者を兼任しています。
「河川巡視支援業務」とは、堤防・樋門などの河川管理施設や、国が管理する河川区域などを日々巡視し、異常がないか、河川および河川区域が適性に利用されているかなどを確認する仕事です。もし何らかの異常があると出水時に決壊などの恐れがありますから、見つけ次第すぐに報告して対策を進めます。

 また、県の工事監督支援業務では、主に農業農林整備事業における田畑での工事を管理する仕事で、例えば畑に用水を設置するなどのパイプライン化や、農道・排水路の整備などを行っていました。これらは、農作業の省力化等を図ることを目的としていました。

青木 義昭さん( 写真右/管理技術部 技術7課 (河川巡視)、 45歳)

私は、国土交通省 旧吉野川出張所で、河川巡視支援業務の巡視員兼運転員をしています。日々、パトロールカーで巡視員と運転員の2人1組体制で業務にあたっています。12年前にフジみらいに入社して以来ずっとこの仕事に従事しています。

小西:青木さんは前職でも河川巡視支援業務に携わっていて、当社では一番のベテラン巡視員です。
東日本大震災のときには、徳島県にも大津波警報が出ました。旧吉野川出張所で巡視員をしていた青木さんはすぐに護岸に駆けつけて、「津波が来るから逃げろ」と叫び続けました。その甲斐あって、周辺にいた方たちはみんな速やかに避難してくれました。

タウトク)青木さんにお聞きします。河川巡視支援業務で一番大切だと思うことは何ですか?

青木:河川巡視支援業務には平常時と出水時があります。平常時は護岸などを隈なく点検し、異常などの見落としがないように注意することが大切です。
逆に台風や津波などの出水時においては、水害から地域の方々の生命と財産を守るために、現場にできるだけ早く到着することが求められています。そして、異常が起きていないか点検します。

タウトク)小西さんに質問です。河川巡視支援業務の管理技術者として、日頃から課員に伝えていることは何ですか?

小西:第1に安全の確保です。業務中においてはどのような状況下でも、自分と相方の安全を確保することが最優先事項です。東日本大震災以降、特に自身の安全を確保することが国の方針でも謳われていますし、私も課員に伝えていることです。
第2にコミュニケーション。河川巡視は巡視員と運転員の2人1組体制で業務にあたっていますので、円滑なコミュニケーションを取らないと良い仕事ができません。
第3に技術力の向上です。経験や知識を積み、技術力がアップすることで、自分の仕事の幅も広がっていきます。

タウトク)お仕事に携わって、良かったと思う瞬間を教えてください。

小西:県の工事監督(農業農村整備事業)の場合は、農家の人が困っていることを改善する仕事ですから、農家の方からダイレクトに喜びの声を聞くことができて、やりがいや実感が湧きやすいと思います。今は管理技術者という立場なので、メンバーからそういう声を聞くと、私自身も自分のことのように嬉しく思います。

その点、河川巡視支援業務では、地域の方の声を直接聞く機会はほとんどありません。安全で平穏な状態が「当たり前」で、そのために私たちの業務があるわけですから。
でも、夏休みなどの休暇中に、河川で子どもたちが笑顔で遊んでいる姿を見るとホッとしますね。こういう瞬間に立ち会うと、自分たちの仕事が子どもたちや地域の方が安心して遊べる環境を整えているんだと実感できる機会になります。

青木:小西課長が言うように、住民の方の声を直接聞く機会はなかなかないのですが、パトロールカーで堤防を走っているときに、近くの幼稚園や保育園の園児が公園で遊んでいるところを通りがかると、子どもたちが手を振ってくれます。その時は気持ちが通じ合ったような気になれて、嬉しく思います。

タウトク)子どもたちが手を振ってくれるのは、パトロールカーに乗っているからこその特権ですね!
では、次にお互いの良いところを教えてください。

小西:青木さんはレスポンスが早い。仕事を後回しにするのが嫌いな性格ですね。行動力があり、何事も余裕を持って進めてくれるので、管理者としてはかなり助けてもらっています。

青木:小西課長は仕事の相談をすると素早く解決してくれます。分かりやすく、細やかな指示を出してくれます。優しくて話しやすい方ですね。でも、非常に面倒くさがりな一面もあって、よく人の話を途中で切ろうとすることがあります(笑)。

小西:青木さんの話は長い! だから、途中でぶった切っています(笑)。

タウトク)それでは、フジみらいの良いところを教えてください。

小西:フジみらいは挑戦し続ける、活気ある会社です。特にここ数年は採用担当の頑張りのおかげで、若くて意欲的な社員が増えてきています。

青木:私は、徳島河川国道事務所 旧吉野川出張所で勤務していますが、本社からのバックアップ体制が整っていて、とても仕事しやすい環境を作ってくれています。

タウトク)転職を考えている方、特に若い世代の方にメッセージをお願いします。

小西:フジみらいは、土木の経験有無に関わらず、成長意欲のある方、やる気のある方を積極的に採用しています。若い時でないとスキルはなかなか伸びません。逆に言えば、今がスキルを上げるチャンスです! 若い人にはたくさん経験を積んでもらいたいと思っています。

青木:仕事をしていると「これが本当に自分がやりたい仕事だろうか」と、自問自答する瞬間って誰しもあると思います。でも、若い方は特に目の前に与えられた仕事にとにかく一生懸命に、がむしゃらに取り組んで欲しいと思います。「今」を大事にすることで、将来必ずそれが自分にとって役立つ経験になると思います。

タウトク)ありがとうございました。写真も最高の笑顔でした! おふたりのやり取りからも、仲の良さが伝わってきました。

  • 2022年3月号

    発注者支援(河川巡視)

    平常時も出水時も、河川巡視で地域の方々の生命と財産を守る

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